「 ニセコにて 」

〜 古希を迎えたオオカミ研究者の戯言 〜

 「ホームページ開設のご挨拶」

 国際リゾート観光で世間から注目される一方で、何故か古い住民の 離散以上に新規移住者が毎年増えつづける故郷のニセコ町に戻って 5 年、私もどうにか国内外の方々に情報を発信できる状況を迎えたよ うに思います。 そうした内外の慌ただしい状況を踏まえながら、現役生活を終えて ようやく半世紀後に大都会から戻った人間に対して、故郷ニセコは 今どんな世界で、どんな印象や感想を与えているのか。本来、人間 にとって故郷とはなにか。故郷が故郷である由縁の必須条件とは一 体何か。多くの人々に共通するそうした疑問に、私はまずこのホー ムページで個人的にお答えようと思います(第 1 目的)。

 私は長年アラスカや極東のロシアに出 掛けて野生動物の社会生活を研究しながら多くの若い学生達を教え てきました。その習慣が第2の人生を迎えた今でも遺伝や習性のよ うに我が身に取付き、やはり夢を探しながら悩みも多き若者達に語 り掛る衝動を止めることができません。ご迷惑かもしれませんが、 その衝動に負けて私はこのホームページで死ぬまで心に浮かんだ言 葉を書きつづけます(第2目的)。

 現役時代から古希を迎えた現在まで、私の手元に主としてドキュメ ンタリーの未発表原稿が数多く残っています。最近まで私はそれら を抱えたまま人生を終わろうと思っていましたが、様々な世代の友 人や知人からの勧めもあり、写真やイラストを添えてその一部をこ のホームページ上で分割しながら紹介します(第3目的)。

 今現在、自民党政府は「地方創生」を日本各地に点在する自治体の 自助努力で実現しろと放言し、半世紀を超えて長らく国の財政支援 に依存してきた地方は地方で、その理不尽な国家要請に応えて生き 長らえようと悶えています。この情況を逆手に取り、私は時間にも 生活にも余裕のある周囲の人々に呼び掛け、ここニセコ地域で奇想 天外な新天地を創生してみようと考え、皆さんにもその進展経過等 を逐次お知らせしようと思います(第4目的)。

 このホームページの内容の一部は周期的に書き換える予定です。も しどの側面かに興味や関心を持って戴ける方がおられましたら長く お付き合い戴き、ご意見やご感想をお聞かせください。また、もし 話に共感して自分も参加したいと考えることになれば、是非その旨 もご相談下さい。

 何一つ確実なことのない 21 世紀前半の現代社会において、自助努力 による新たな地方創生しろ、虚ろな眼で巷に溢れる若者達の積極性 を喚起することなど笑い話にしか聞こえません。それを十分承知の 上、敢えて私は上記の目的に沿いながらこのホームページを継続し ていきます。

 どうかよろしくお付き合いください。

    E-Mail:inori420@olive.plala.or.jp

  トップページ
  ホームページ開設のご挨拶
  鈴木延夫プロフィール

 

     1. バルチク -The last male wolf at Kamchatka peninsula-
     2. 帰郷 -人生における様々な決断-
     3. 野良犬達の晩鐘






本ページの著作権はすべて鈴木延夫に帰属します。

Supported by Niseko PC Service